学生での学びと現在の仕事
谷口 稜
2017年度卒業 元治ゼミ人間社会学科での学びを一言で表現すると、「多面的に物事を見る力を学んだ時間」だと思います。私は栃木県で教員をしており、子どもたちと関わったり、教育現場を見たりしていると「違い」を感じる場面があります。それは、家庭環境や地域ごとの教育体制の違いなどです。その違いにはマイナスな面も存在し、それが「格差」になります。この「格差」をテーマに卒業論文を書きました。そこで得た知識は、教育現場に出た今でも役立っています。子どもたちの後ろには、家庭が存在しています。毎日、宿題を提出しない子どもは、実はヤングケアラーに該当する子なのかもしれません。「宿題を提出できないだらしのない子」と決めつけるのでなく、「他の理由があるのかもしれない」と違った視点で物事を見ることができるのは、人間社会学科での学びがあったからです。この学びを大切に、教えるだけの教師ではなく、子どもたちに寄り添い、深く理解できる教員でありたいです。
学活の授業で、学級目標を児童と考える
先輩の学位授与式にて