花形 美緒

助教
専門分野
家族社会学、家族関係学、家庭科教育
ゼミテーマ
家族と社会の関わりを考える
主な所属学会
日本家族社会学会、日本家政学会家族関係学部会、家族問題研究学会、日本家庭科教育学会
研究実績
icon

教員からの
メッセージ

新しいことを始めるのには、勇気とエネルギーがいります。大人になってから、長く続けたことを諦めたりやめたりするのにも、大きな決心が必要なこともあります。それでも、私たちができることは限られているので、自分が何をしていきたいのか、自分に何ができるのかをしっかり考えて見極めることが必要です。大学での4年間で、社会学という学問を通して、先を見通す力、選択する力を身に付けていきましょう。

icon

主な担当科目

家族社会学

家族とは、時代によっても、そして一人の立場から見ても変化していくものです。この授業では、家族の変化について、様々なトピックを取り上げて検討します。論文や統計データから家族の実態を把握し、ニュースや雑誌記事などから人々の興味関心を探るなど、様々な視点からその課題を捉え、講義とグループワーク(ディスカッション)により、理解と考察を深めていきます。

社会調査実習

統計的調査を企画・実施することを通して、社会調査の基本的な知識と方法を習得し、社会調査データを処理する能力を習得します。東京都内の大学に通う学生のライフコース選択についての意識や大学生活や就職活動などの行動についての調査を行い、分析から得られた結果をプレゼンテーションおよび報告書の論文によって発表します。

icon

ゼミ紹介

活動内容

2年次は文献講読を中心に、家族社会学の様々なトピックを扱います。レジュメ作成、プレゼンテーション、ディスカッションの力ものばします。3年次は各自の関心を中心に研究を進め、卒業研究に向けて理論・仮説を含めた研究計画、課題設定と発表を行います。4年次には自分で計画した調査と分析を行い、卒業論文を執筆します。身近な課題に関心を持って取り組み、課題の要因を探り解決策を模索する、というプロセスは卒業後にも皆さんの力となるはずです。

ゼミのアピールポイント

本ゼミでは、家族に関する様々なトピックを取り上げ、現代の家族や社会の中の家族について、様々な視点から考え、議論を通して理解と考察を深めていきます。各自の研究テーマに合わせて研究手法を選択するため、量的調査(調査票調査など)・質的調査(インタビューなど)のどちらを実施することも可能です。自分の興味関心についてじっくり調査研究に取り組むことができるようにサポートしていきます。

ゼミのイベント紹介

生活環境や生活文化の継承と家族という視点から、日常の様々な習慣や文化についてもふれ、季節の行事を楽しみます。生活とは、「生きて、活かす」こと。私たちが生活していく中で家族や社会に何を求め、皆さんが学んだ知識を活かしてどのような社会を創造していくのか――ゼミのメンバーと一緒に、イメージを形にしていきましょう。

icon

推薦図書

  • 入門 icon
    「ぼけますから、よろしくお願いします。」
    2022年 信友直子著 新潮文庫
    「ぼけますから、よろしくお願いします。」
    推薦コメント

    娘の視点で、認知症の母と、介護をする高齢の父を描いたドキュメンタリー。家族とは、ケアとは。家族の抱える困難や葛藤を、客観的に見つめることと、自分にひきつけて考えることができる一冊です。

  • 基礎 icon
    「カムアウトする親子-同性愛と家族の社会学-」
    2014年 三部倫子著 御茶の水書房
    「カムアウトする親子-同性愛と家族の社会学-」
    推薦コメント

    LGBから親へのカミングアウトと理解や承認について、同性愛者が異性愛者である親に何を求めるのか、丁寧にインタビューをまとめた一冊。博士論文をもとにまとめられているので、質的調査の方法という視点でもとても参考になります。

  • 応用 icon
    「育メン」現象の社会学-育児子育て参加への希望を叶えるために-
    2013年 石井クンツ昌子著 ミネルヴァ書房
    「育メン」現象の社会学-育児子育て参加への希望を叶えるために-
    推薦コメント

    父親たちはどのような環境や意識があれば育児子育てに参加するのか。この大きな課題を家庭内要因と社会的背景から捉えることができ、納得しながら読み進めることができる一冊。家族と社会の関わりについて、どのような視点をもつ必要があるのか、考えながら読んでみましょう。