天野 徹

教授
専門分野
地域情報化、情報社会、協働型まちづくり、文理融合・問題解決型の知、情報社会学、知財活用
ゼミテーマ
高度情報社会の研究
主な所属学会
日本社会学会、情報社会学会、社会情報学会、コンピューター利用教育学会
研究実績
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教員からの
メッセージ

VUCAという言葉で呼ばれる現代社会では、何が起こるかわかりません。人生100年時代、情報技術の発達と社会実装が絶え間なく進んで行くので、常に時代の先を見据えた学び直しが必要です。私の講じる情報社会学は、学際的な視点でそうした社会の捉え方を提供し、文理融合的な視点でより良い社会の実現に主体的に関わっていく方法を提案しています。ダイナミックに変化する時代をエンジョイしながら生き抜く力、身につけましょう。

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主な担当科目

情報社会論

文系と理系の架橋・社会科学の諸領域と人文科学の諸領域の架橋しながら、高度情報社会を理解するための知的枠組みを示します。その上で、VUCAワールド・人生100年時代を生き抜くことになる現代の若者が自らの力で人生をデザインし、社会貢献と自己実現を結びつけながら、豊かな人生を実現するために必要な社会認識とさまざまなスキルについて考察していきます。就職活動に直接役立つ概念をたくさん学べる、お得な講義です。

社会をとらえる統計学

統計モデルに基づくデータの解釈法・既存資料の読み方・オープンデータの利用方法そしてデータ分析の基礎などについて、分かりやすく講じていきます。受講生の皆さんが(1)統計的なものの見方・考え方を身につけ、(2)データの読み方や利用の仕方を習得して、(3)社会学を学び、研究していく過程で、さまざまな研究課題を解決するための道具としての基礎的なデータ分析方法を理解し、使いこなせるようになることを目指しています。

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ゼミ紹介

活動内容

ゼミでは各自が自由な関心に基づいてテーマを決め、資料・データ・先行研究をサーベイして、試行錯誤しながら考察を深めていきます。テーマについて特に制約を設けてはいませんので、受講生はゼミでのディスカッションの過程でさまざまなことに気づき、社会学的な視点も盛り込みながら、考察を深めていくことができます。現代社会は高度情報社会。あらゆる現象が、情報社会学の考察の対象となりえるのです。

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ゼミのアピールポイント

文献調査や社会調査だけでなく、オープンデータ、webサービス、フリーウェア、統計ソフトなどを用いた研究もできるゼミです。受講生が希望すれば、データサイエンス、プログラミング、e-stat、QGISなど、いま話題になっている情報処理技術を文系的なセンスで使いこなす能力を、身につけることもできます。データを活用しながら「人間中心社会」を作り上げることができる、21世紀型スキルをもった文系型DX人材、目指してみませんか。

ゼミのイベント紹介

プログラミング能力・データ分析能力を武器に社会で活躍するOBだけでなく、最先端のAI技術を武器に時代を切り開いているベンチャー企業の社長をゲストスピーカに招いた、特別授業を開催しています。
また、2022年度からは、「価値起点のイノベーション」ができる人材の育成を目指す、東京工科大学コンピュータサイエンス学部・細野ゼミとの交流イベントを開催しています。

主な卒業論文のテーマ

高度情報環境を活用した地方創生−ニセコ町は如何に成功し続けるのか– 実社会における人種差別とロールモデルとしてのスポーツ サッカービジネスに見る「社会的対立の昇華」

主な卒業論文のテーマ

高度情報環境を活用した地方創生−ニセコ町は如何に成功し続けるのか– 実社会における人種差別とロールモデルとしてのスポーツ サッカービジネスに見る「社会的対立の昇華」

主な卒業論文のテーマ

高度情報環境を活用した地方創生−ニセコ町は如何に成功し続けるのか– 実社会における人種差別とロールモデルとしてのスポーツ サッカービジネスに見る「社会的対立の昇華」
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推薦図書

  • 入門 icon
    21世紀型スキルとしての情報社会学─VUCAワールドを生きる人たちのために
    2022年 天野徹 著 春風社
    21世紀型スキルとしての情報社会学─VUCAワールドを生きる人たちのために
    推薦コメント

    情報通信環境・情報処理技術の普及による社会経済システムの変化、社会特性の変化から、人生100年時代にSociety5.0の環境を生かして人間中心社会を作っていくための戦略まで、アカデミズムではなく21世紀型スキルとしての情報社会学の全体像を分かりやすく解説した入門書です。

  • 基礎 icon
    リーディングス 情報社会
    2004年 公文俊平編著 岩波書店
    リーディングス 情報社会
    推薦コメント

    情報社会をめぐる基礎文献が1冊で読めるリーディングズ。絶版、あるいは入手しにくい論文も多数収録。
    情報社会論の系譜をたどりながら、日本が構想してきた社会のありようが見えてきます。

  • 応用 icon
    情報社会学概論Ⅱ:情報社会のソーシャルデザイン
    2014年 公文俊平・大橋正和著 NTT出版
    情報社会学概論Ⅱ:情報社会のソーシャルデザイン
    推薦コメント

    情報化の進展により、グローバルな社会システムに大きな変化が生じているという認識の下、認識科学ではなく設計科学の観点から、情報社会のソーシャルデザインを明らかにしようとしたもの。難しいですが、面白いです。

  • その他 icon
    デジタル革命の社会学
    2022年 アンソニー・エリオット著 明石書店
    サイバーフィジカル
    2022年 飯尾淳著 森北出版