寺田 征也

准教授
専門分野
学説史研究、社会的自己論、コミュニケーション論、地域メディア研究
ゼミテーマ
「自己」を巡る社会的・文化的要素の検討
主な所属学会
日本社会学史学会、東北社会学会、日本マンガ学会、Society for the Study of Symbolic Interaction
研究実績
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教員からの
メッセージ

人間社会学科は「教員と学生の距離が近い」としばしば言われます。実際に、学生や卒業生がふらりと研究室にやってきて、小一時間雑談したり、漫画を読んでいったりなどがしばしばです。しかし、そうした日々の何気ないやりとりが、ゼミや卒論の研究テーマになることもあります。大学での4年間はとても短いですが、毎日を充実できるように、一緒に学び楽しんでいきましょう。

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主な担当科目

アイデンティティの社会学

「自分は何者であるのか?」と考えたことがある人もいるのではないでしょうか。この科目では、自己意識や自分らしさのあり方について、友だち関係、VR、タトゥーやピアス、アート、障がい、言語などの幅広いテーマを扱いながら、自己の理論やコミュニケーション論、現代文化論の観点を踏まえて考えていきます。

社会学原論A

「五感を使って社会を把握する」をテーマに、見ること(観察)や聞くこと(インタビュー)だけではなく、音や匂い、味や皮膚感覚などの全身を使って社会認識するための理論を具体的な事例とともに学んでいきます。日常生活を豊かにフィールドワークするための方法論を身に付けることができます。

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ゼミ紹介

活動内容

2年次には各自の興味関心を深め広げるための文献購読やグループワーク、3年次には関心を「研究テーマ」にするための先行研究や論文のレビュー、社会調査などを行います。また、毎回その週に起こった出来事や面白いニュースを持ちよってプレゼンテーションやディスカッションしてもらうなどして、市民社会に必要なスキルを磨いていきます。

ゼミのアピールポイント

「一番楽しいゼミにする!」がモットーです。ただし、教員はあくまでもサポート役ですので、自分たちで楽しいゼミになるような工夫をしてください。基本的にはアイデンティティ論、コミュニケーション論のゼミですが、その枠にこだわらずに、一人ひとりの自由なテーマ選びを尊重していますので、様々な興味関心や意見が飛び交うゼミになるといいですね。

ゼミのイベント紹介

希望者と一緒に都内のまちあるきを不定期で実施しています。これまでに新宿歌舞伎町や新大久保などを、講師のかたと一緒に散策しました。

主な卒業論文のテーマ

VOCALOID楽曲におけるストーリー展開とメディアミックスについて 「横田マニア」の社会学-航空写真愛好家たちの文化と作法- コミュニケーションにおける信頼の役割
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推薦図書

  • 入門 icon
    友だち幻想
    菅野仁、2008、ちくまプリマー新書
    友だち幻想
    推薦コメント

    親や友人などとの関係に悩んだことがある人も少なくないと思います。本書は、日常的な人間関係の悩みから、社会学的な考えかたへと導いてくれる入門書の決定版です。

  • 基礎 icon
    反コミュニケーション
    奥村隆、2013、弘文堂
    反コミュニケーション
    推薦コメント

    社会学は「人間関係」を扱う学問です。そのため、古くからコミュニケーションについての研究を積み重ねてきました。本書はそうした社会学(とその周辺の学問)がどのようにコミュニケーションについて考えてきたのかの積み重ねをわかりやすく示してくれています。

  • 応用 icon
    シカゴ学派社会学の可能性-社会的世界論の視点と方法
    宝月誠、2021、東信堂
    シカゴ学派社会学の可能性-社会的世界論の視点と方法
    推薦コメント

    シカゴ学派社会学は丹念なフィールドワークなどを通じてシカゴ市の都市問題を多角的に記述してきました。それと同時に、新たな理論の創出や理論的視点による質的調査への志向を強く持っていました。本書は、そうしたシカゴ学派の調査と理論の往復関係を、重厚な研究を通じて明らかにしています。